男性が育児休業を取得するための3つのポイント
- 職場が推進している又は理解がある
- 配偶者と協力関係ができている
- 夫自身が育児に乗り気である
育児休業の現状
厚生労働省の令和2年度雇用均等基本調査によると、令和2年度の育児休業取得率は女性で81.6%、男性で12.65%だそうです(ちなみに政府目標は13%で、令和元年は7.48%)。
そして、2022年4月から男性の育児休業の取得が事業主に対し義務化されています。
具体的には、配偶者が出産をすることを告知した男性に対し、事業主は次のことをしなくてはなりません。
①育児休業の制度についての説明
②育児休業を取っている間の給付に関する説明
③育児休業を取得するかの意向確認
法律が整備され取りやすい雰囲気が少しずつできてきているようです。
2022年10月には更に制度が改正され、2度目の育児休業の取得ができるようになるなど、これまた少しずつですが前進しています。
そうは言っても、「うちの職場ではとても取れない」、「業種的に長期間の休みを入れること自体が難しい」という声が聞こえてきそうです。
男性の育児休業のすすめ
世の男性で育児休業ってどんなものなのか興味があるから取ってみたいという人は少なくないように思います。
逆に、「育児は妻に任せたい」と思っている方に向けて、私から次の言葉を送りたいと思います。
実際、子供が小さく、世話を必要とする期間は親の人生でそんなに長くあるものではありません。
この長くない時期を逃せば、その後2度と巡ってくることはないのです。
そう考えると、子供と多くの時間を共有でき、成長も目の当たりにすることができる非常に価値ある期間であると思えてきませんか。
送る言葉は以上です。
妻に任せきりにしようと思っていた方も、少し視点を変えて考えてみてください。
それでも妻に任せよう(自分はひたすら仕事を頑張ろう)と思うのであれば、それはそれでいいと思います。
絶対的な正解はありません。夫婦で折り合いのつくところが答えです。
ただ、あとで戻らない時間を後悔して欲しくないだけなのです。
男性が育児休業を取得するための3つのポイント
職場が推進している又は理解がある
「職場が推進している又は制度の利用に理解がある」
これは非常に重要なポイントです。
いわゆる「職場のやる気(雰囲気)」です。
法律でいくら整備されても、職場の雰囲気がつくられていなければ取れるものも取れません。
同僚の支援は絶対に必要になるからです。
職場第一号の人にとっては茨の道になる可能性がありますが、その後、第二号、第三号と続く人が出てくることで、職場の雰囲気ができあがってくるのだと思います。
業態によっては、職場の雰囲気どうこうにかかわらず、取得が難しいということもあり得ます。
そのような業態を理由にした取得の難しさは、育児休業に対する世の中全体の雰囲気がもっと醸成された頃に遅れて改善されてくるのだと思います。
そうした業態が取り残されるのは非常に残念ですが。現在は過渡期であることも事実です。
配偶者との協力関係ができている
「亭主元気で留守がいい」とはよく言いますが、育児休業を取って、こう思われてしまったら意味がありません。
嘘か真か、「旦那が育児休業に入ったら、子供がまた一人増えたようで大変」という女性の話を聞きましたが、こうなってしまったら最悪です。
夫婦の間でしっかりと互いがどういった育児や家事の分担をするかをしっかり話し合っておくことが重要です。
妻は誰しも、出産による大きなダメージを負っています。さまざまなマイナートラブルも出てくる時期です。
このことを念頭に置いておけば、育児休業を取る意味が自ずと見えてくると思います。
これもまた使い古された言葉ですが、「労わり合いが大切です」。
夫自身が育児に乗り気である
夫の気持ちが育児に対して前向きであることも重要です。
妻に育児休業を取ってほしいと言われたからなんとなく取ったでは、その効果も怪しいものです。
前述の育児休業を取る意味をしっかりと押さえたうえで、子供とダメージを負った妻に対して自分は何ができるかを考えることが大切です。
育児や家事は、最初はできなくても経験をすればできるようになることがほとんどです。
やることは多くて大変ですが、ひとつひとつの難易度は高いものではありません。
人はどうしても、自分が経験したことがないことや苦手意識を持っているものに対しては、たとえそれが易しいことであっても及び腰になってしまします。
しかし、育児や家事はそれほど恐れるほどの強敵ではないのです。
そうした自分で設定しがちなハードルを下げていくことも、育児休業を取得する上で必要になってきます。それがひいては夫自身の育児に対するやる気に変わっていきます。
まとめ
男性が育児休業を取得するための3つのポイントをまとめると次のとおりです。
- 職場の理解を得る努力をする。
- 夫婦同士で労わり合いの心を持って育児に当たる。
- 夫自信の育児に対する心構えを前向きにする。
どれも雰囲気や心の持ちようなど抽象的で捉えどころないものです。
だからこそ未だ取得率が低い状態なのだろうと思っています。
男性も女性も育児で追い込まれたりせず、誰もが育児を幸せなものとして当たり前に過ごせる
世の中になって欲しいものです。
大きな幸せでなく、家族が日々健やかに生活できる小さな幸せがそこにはあると思います。
実は、私は育児休業をすでに取得しています。
その経験をブログに掲載していきたいと思っているので、その時はまたお付き合いください。
では、また♪